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タイトル

僕らがセックスするチャンス 〜義理の妹〜

僕らがセックスするチャンス 〜義理の妹〜

説明

「私たちは、一滴の血も通い合ってはいない。……だから、神様だって怒らない」

親の再婚によって「義理の兄妹」となった航平と麻衣。十年前、互いを異性として意識し始めた気まずさから逃げるように離ればなれになった二人が、親戚の結婚式で運命の再会を果たす。

かつてのおどおどした「妹」は、男の理性を狂わせる毒気を孕んだ「女」へと変貌を遂げていた。

「お兄ちゃん」という安全な免罪符を盾に、じりじりと距離を詰める麻衣。その圧倒的な肉体の誘惑と、ハーブの香りに導かれるように、航平は引き返せない禁忌の扉を開いてしまう――。

浴室の冷たいタイル、実家の狭いベッド、親の目を盗む極限のスリル。
完璧な社会人の仮面を剥ぎ取り、互いのすべてを貪り尽くす背徳の週末が始まる!


総字数 約51,500字(読了時間 約1時間43分)

〈冒頭3,000字〉
五月の下旬。東京は、早くも初夏の陽気に包まれていた。
新緑を揺らして吹き抜ける風は爽やかだが、陽射しにはすでに、人の肌をじわりと湿らせるような生々しい熱が含まれている。
瀬尾航平は、都内ホテルの格式高いロビーで、窮屈な礼服のネクタイを少しだけ緩めた。
三十二歳。IT企業のチームリーダーという肩書は、響きこそいいものの、実態は上と下に挟まれて奔走する日々だ。仕事に不満があるわけではない。ただ、ここ数年は同じことの繰り返しで、自分の人生がこのまま、乾いた砂のように静かに目減りしていくのではないかという、漠然とした焦燥感ばかりが胸に澱のように溜まっていた。
「航平さん……でしょうか」
背後からかけられた声に、航平は思考を遮られて振り返った。
その瞬間、新緑の風が、ふわりと甘く湿った香りを運んできたような錯覚に陥った。
そこに立っていたのは、一人の美しい女性だった。
緩やかにウェーブした焦げ茶色の髪が、初夏の強い光を浴びて艶やかにきらめいている。ノースリーブの、ペールグリーンのタイトなワンピース。薄手の生地は、彼女の身体の輪郭を容赦なく主張していた。引き締まったウエストから、豊かに張り出したヒップライン。そして、呼吸に合わせて小さく上下する、おそろしく肉感的な胸の膨らみ。
航平は、息を呑んだ。
特に目を引いたのは、その首筋の白さだった。アップにした髪の下、うなじから肩にかけての、陶器のように滑らかな肌。陽射しのせいでわずかに汗ばんでいるのだろうか、微かな光を反射して、濡れたような色気を放っている。
「……あの、お久しぶりです」
女性は、少し首を傾げて微笑んだ。その口元は、みずみずしいグロスで彩られ、ぽってりとした厚みがある。
「まさか……麻衣、なのか?」
自分の声が、場違いなほど掠れていた。
「はい。よかった、覚えていてくれて」
麻衣は、はにかむように微笑んだ。
瀬尾麻衣。三十歳。
航平の父と、彼女の母が再婚したことで、航平が〇〇〇から二十歳までの六年間、同じ屋根の下で「義理の兄妹」として育った少女。
航平の記憶の中にある麻衣は、いつも一歩引いて、おどおどとした目で兄の背中を追ってくるような、引っ込み思案な子供だった。すっぴんの丸顔に、どこか垢抜けない学校の制服。実家の狭い廊下ですれ違うとき、ふと漂う安物の固形石鹸の匂い。そんな、未完成で、無害で、庇護すべき「妹」だったはずの存在。
それが、どうしてこんなにも、毒気のある「女」になっているのか。
最後にまともに二人きりで言葉を交わしたのは、航平が大学を卒業して就職し、逃げるように実家を出て独立した、約十年前のあの日以来だった。
お互いを単なる兄妹以上の「異性」として意識し始めてしまったことへの気まずさがあり、年に一、二回、盆や正月に実家で顔を合わせる機会こそあった。しかし、両親や親戚たちの前で動揺を悟られまいとするあまり、周囲の目を気にして遠くから形式的な挨拶を交わすだけで、まともに視線を合わせて話すことすら避けてきた。
だからこそ、こうして今日の結婚式で隣同士の席になり、二人きりで至近距離で対峙するのは、あの冷え切った冬の日以来なのだ。
「本当に、麻衣なのか……。見違えたよ。すっかり綺麗になって」
航平は、動揺を隠すように、乾いた笑い声を漏らした。視線が、どうしても彼女の鎖骨の窪みから、ワンピースの胸元へと吸い寄せられてしまう。
「ありがとうございます。航平さんは、全然変わっていなくて、安心しました」
麻衣の視線が、航平のネクタイの結び目から、彼の胸元、そして唇へと、ゆっくりと這うように動いた。その視線の温度に、航平は肌が粟立つような感覚を覚えた。
かつての「お兄ちゃん」を慕う妹の無邪気な目ではない。それは、明らかに一人の男を値踏みし、誘いかけるような、大人の女性の眼差しだった。
「立ち話もなんだし、どこかでお茶でもしないか。披露宴が始まるまで、まだ少し時間がある」
「はい、喜んで。実は、私も航平さんとゆっくりお話ししたかったんで

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